【地方移住が加速?】東京圏で初の転出超過~人口移動報告より~
不動産関係者にとって驚きのニュースが飛び込んできました。
総務省が8月27日に公表した『2020年7月の人口移動報告』によると、東京圏が初めて転出超過となりました。
2020年7月の転入超過数は、東京都でマイナス2,522人、東京圏でマイナス1,459人となりました。首都圏の地域別に見ると、千葉県と埼玉県が転入超過数がプラスで、東京都、神奈川県がマイナスとなっています。
東京圏の転入超過数が0を割り込むのは初めてのことで、新型コロナウイルス感染を避けるために地方や千葉・埼玉などへの移住が若干進んでいるものと仮説付けることができます。
とはいえ、翌月以降の指数を注視する必要があり、現時点で流出が進んでいるのか偶発的なものなのかを断定するには時期早々かもしれません。
昨対で確認してみてもやはり、東京都・東京圏ともに転出者が転入者を上回り、転出超過となっています。
昨今のトピックスを考えると、やはりコロナウイルス感染を回避するために移住する人が増え、潜在的にも移住を検討している人が多数いるのではないかと考えられます。
今後、このような傾向が続くと地価にも影響し、不動産市場のバランスが崩れていくことも心配されると考えています。
先日も記事にさせていただきましたが、商業地の地価下落が目立ち始めてきました。実需不動産への影響は、ほとんどない状況だといえますが、今後余談を許さない状況は続くでしょう。
本記事は、「政府統計の総合窓口-住民基本台帳人口移動報告-」を参考にさせていただきました。
皆さまもぜひご活用いただき、今後の投資の参考にしてみて下さい。