トラップ枡の定期的な清掃が大切な理由

アパートや自宅などから出る排水が下水道に流れる前に油やゴミをつかまえている装置があるのをご存知でしょうか。

そのような装置を「トラップ枡」といいます。

台所などの排水管の流れが悪くて食器洗いができない！

このようなトラブルや苦情が発生したら、トラップ枡の状態を確認し、手入れや清掃を実施しましょう。

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トラップ枡とは？

まずは、以下の図をご覧ください。

台所から出た排水や油などは直接、下水道に流れる訳ではなく、一度トラップ枡という小さな封水機能を持った枡を通ります。

ここで、ゴミや油と水が簡易的に分類されて、水が下水道に流れていきます。

仕組みとしては非常に単純で、ゴミと油をそれぞれ、水に沈んだり浮いたりする性質を利用しているだけになります。

なお、トラップ枡は排水桝の一種となり、他にも様々な種類の枡があります。それぞれ機能も若干異なりますが、いずれも役割としては、「排水管の詰まりを防ぐこと」です。

上の図を見ていただいても分かる通り、トラップ枡にゴミや油が溜まりすぎると、下水道に水が流れにくくなります。特に油は要注意です。

それ以上に、入居者トラブルに繋がりやすいのが、トラップ枡から汚水が溢れ出し、台所などの排水口の流れが悪くなってしまいます。

そのような状態は、不衛生であると同時に臭いが周囲に充満してしまうので注意が必要です。

このような自体を未然に防ぐためにも、トラップ枡の清掃はとても重要になります。

建物の構造や状況によって異なりますが、定期的にチェックを行ない、年に一回程度は清掃をするのが望ましいと思います。

トラップ枡の清掃は比較的簡単に出来ます。

蓋も30cm程度で大きくないので、簡単に開けることができます。

枡の蓋をマイナスドライバなどを使い開け、穴あきお玉などでゴミや油をすくって下さい。

複数の排水桝（汚水枡・雨水枡・会所枡・公共枡など）を一斉に掃除する際は、汚れがひどい場合は、清掃業者に依頼することをおすすめします。

今回、説明させていただいたのは、トラップ枡（主に台所の排水管から流れ出てくる排水の処理）についてですが、様々な生活排水が下水道にたどり着くまでに通過する枡があります。

建物の構造などにより多少異なりますが、私有地内にある排水設備と公共下水道設備（公共枡）、公共下水道設備のマンホールといった具合に分かれているので、トラブルが発生した場合に備えて、責任の範疇なども事前に把握しておくとよいでしょう。

この辺りの詳細な記事について、改めてご説明させていただきますのでご興味のある方は定期的にチェックしてみて下さい。

水回りのトラブルは、入居者の生活にダイレクトに影響します。

特に定期的なチェックや清掃を怠ったために発生する、トラップ枡に溜まった水が溢れ出るトラブルは、異臭も伴います。

私たちは、入居者が安心して快適に暮らすことができる住環境を提供するために、このような点検を定期的に行っています。

ちょっとした点検や清掃が入居率や安定稼働に繋がりますので、気を抜かず実践していきたいと考えております。