マンホールと枡の違いや役割は深く考えずにシンプルに考えてみる

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大家の皆さまをはじめ不動産に携わる方であれば、排水設備について色々と考えたことがあるでしょう。

考えたり、色々調べたりしたことがある方なら共感していただけると思いますが、これがまたややこしいのです。。。

ですので、それぞれの違いや特徴をできるだけシンプルにお伝えしていきます。

マンホールだけにシンプルに考えないと土壺にハマってしまいますよ・・・。

マンホールと枡の違いを一言でいうならば・・・?

排水システムと構造
排水システムとその構造

土木の世界だと更に詳しい定義があるかもしれませんが、一言でいうならば、「人が入れるか入れないか」です。

実際に人が入って作業をする穴(ホール)をマンホールと呼び、手を入れて作業する穴(ホール)をハンドホールといいます。

そして、枡のことを俗にハンドホールといいます。

簡単にまとめると、以下のようになります。

  • 人が点検のために入ることができる=マンホール
  • 手を入れて点検や作業を行なう=枡

排水システムにおける枡の役割

枡は何のためにあるのか?

これは、排水システムにおいて、縦軸と横軸で分けて考えるといいかもしれません。

排水システムは、「管」と「枡」の組み合わせで出来ています。どんなに複雑な構造でも基本的には、管と枡の組み合わせがいくつも重なっているだけです。

先程、縦軸と横軸という言葉を使いましたが、それぞれの軸で見た時に少し意味合いが変わってきます。

1 点検口としての役割(縦)

縦軸で見た時には、枡は点検口としての役割を果たします。

つまり、地上から簡易的にメンテナンスを行なうことができるのです。

枡の中に、ゴミやカス、油などが滞留してしまうと水の流れが悪くなり、逆流してしまう恐れがあります。

このようなことが発生しないように定期的に清掃を行ないます。

2 水流を作ったり制御したりする役割(横)

次に横軸で見た時に、管は排水を流すための水路の役割を担います。

一方で枡は、水路、すなわち管と管をつなぐための構造物になります。

排水システム全体で考えると、管の取付位置や、枡の口径を調整することで、全体の水の流れを制御することが可能になります。

枡の呼び名は様々ありますが機能としての違いはそれほどありません。

枡の呼び名と公共枡について少し補足

枡について色々調べていると、「公共枡」というキーワードが出てきます。

公共枡とは機能の違いによる呼び名ではなく、単に、公共が設置しているから「公共枡」と呼ばれているだけです。

公共枡についての関連記事はこちら

https://oo-ya.jp/474/

一応、各自治体ごとに使用できる製品などが指定されていることが多いようですが、民間が敷地内に公共枡と同じものを設置することはできます。

しかし逆に、公道などで公共枡が指定されている場合は、指定されたものを使用しなければなりません。

マンホールも大局的に見れば枡である

長くなってしまいましたが、これらのことを考えると、マンホールも大きな意味では枡であると言えます。

呼び名は様々あり、排水システム全体の流量を調整する機能にこそ違いはありますが、「管と管をつなぐもの」は全て「枡(マス)」であるといえます。

人孔(マンホール)は、単に人が入れるくらい大きな桝という程度の意味で捉えると解りやすいのではないでしょうか。

あまり馴染みのないことなので、専門書などを読んでも訳が分からない状態になってしまいますが、構造と役割をシンプルに考えてみればそんなに難しいことではありません。

枡や排水などを理解した結果・・・

本質的なことを理解すると、私のの中はこのようになりました。。。

名字の由来

以前、某キー局のアナウンサーだった、○田さん。

「この人の祖先はきっと水田の用水路に枡を作って水の流れを管理していたのかな~」と。。。

それではまた。