【コスパ抜群!!】地方暮らしの魅力とは?
最近、「2拠点生活」という言葉をよく耳にする。2拠点生活とは地方に生活の拠点を構え、定期的に都心に出てきて仕事をするようなライフスタイルのことを指す。
主に、フリーランスで活躍する方やテレワークなどで働く方の一部がそのような生活をしているようだ。
このような暮らし方は、一周回って「最先端の暮らし方」と捉えられている。
今回は、『暮らし方改革」と言わせていただき、その魅力について紐解いていきたい。
2拠点生活の魅力
2拠点生活の魅力は一体どのようなところにあるのだろうか。
「本当は、関東から離れてゆっくり生活をしたい」このように心の中で思っている人は以外と多いと聞く。
その魅力は、のんびりした生活環境とコストパフォーマンスの良さではないだろうか。
都内と地方の物件比較
ここで都内と北海道のとある街で1LDKの部屋を借りた場合の賃料を比較してみよう。
ここでは東京の恵比寿と北海道の苫小牧の新築の1LDKの賃貸を比較してみる。
恵比寿では、新築のマンションを借りると、15万円〜20万円くらいが相場のようだ。広さは32平米〜45平米あたりが多い。
一方、北海道の苫小牧で似たような条件の物件を借りた場合はどうだろうか。
賃料は5万円前後が相場で、広さは40平米〜55平米あたりが多くやや広めである。
都内でも地方でも家の中での生活の質は基本的に変わらない
東京と苫小牧の賃料は10万〜15万近くの差がある。この差について、少し合理的に考えてみたいと思う。
東京でも地方でも自宅の中での生活の質は一切変わらないと思われる。
20代〜30台の独身世代の自宅での生活内容について見てみよう。
帰ったら、友達とLINEするか、SNSに投稿するか、スマホでゲームするか、ネット動画を見るか、そんな感じだろう。
これらのサービスは東京であろうが地方にいようが、全く同じものを利用できる。東京でサービス利用するメリットが一切なく、同じことをするのに3-4倍のコストがかかるわけだ。
一般的に地方(地方都市を除く)で生活する場合、都内23区で生活するのと比較して1/5のコストしか必要としないと言われている。
このコストをどう捉えるかはあなた次第だ。
仕事について
仕事については組織や業界の慣習によって様々ではある。
ただ、やって出来ないことはない。リモートワークやテレワークでの業務が盛んに行われているし、フリーランスという選択肢も取りやすくなった。
「お金を稼ぐ」ということだけにフォーカスすれば、クラウドワークスを活用したり、自分の得意分野を伸ばし専門性を高めることで、仕事にすることも可能だ。最近では、e-ラーニングなどを始めとしてオンラインで教育講座を受けることも可能で、物理的な制約がなくなりつつある。
「地方には仕事がない」というのは幻想であり、地方で仕事を生み出すことができる人が少ないというのが正しい。
今や日本全国どこでもインターネット環境は手に入る。ネット環境さえ確保できれば、全く問題ないだろう。
どうしても人と直接会う必要がある場合は、LCCを利用すれば往復15,000円程度で東京に行くことはできる。それをうまく活用すればよい。
普段は地方で暮らし仕事をしながら、必要に応じて東京に出てくる。
そんな2拠点生活が理想の生活ではないだろうか。
2拠点生活のメリットとは
2拠点生活にはどのようなメリットがあるのかを考えてみたい。
私たち個人にとっても、街にとっても多くのメリットが挙げられる。
2拠点生活は地方活性化にもつながる
当たり前だが、2拠点生活は地方活性化にもつながる。
地域によっては補助金や支援金が支給される自治体もある。地方に移住し納税することで地方が活性化され、双方にとってメリットがある。
空き家問題の解決手段につながる
地方では空き家が深刻な問題となっている。全国の住宅のうち約13%は空き家である。首都圏への一極集中は今後ますます加速するだろう。
家は人が住まないと老朽化のスピードが早い。傷んだ空き家は、不動産として価値が下がるだけでなく、近隣の苦情にも繋がりやすく、放火などの恐れもあるため家主が責任を持って管理する必要がある。
しかし、首都圏で暮らしながら地方の空き家を管理するのは並大抵のことではない。一方で「ハウスキーパーの役割も兼ねて住んで欲しい」といったニーズは一定数あるのではないかと思っている。
賃貸に出すよりも、安く貸し出すことで需要喚起にはあると思うし、中には無料でも住んで欲しいといったニーズも実際にあるのではないか。
近い将来、『空き家キーパーサービス』なんてものも出てくるかもしれない。
最先端の働き方をする人は、既に2拠点生活を実施している
フリーランスやリモートワークを推進している企業では、地方暮らしをもっと積極的に推進するべきだと私は考えている。
2拠点生活を実施することで、より健康的な暮らしができるのと同時に地方活性化にも繋がるのだ。
さらに住居に関するコストも下がるため、可処分所得も上がる。
貯蓄に回す人も中にはいるだろうが、積極的な投資活動や、消費活動にも繋がるため、結果的には地方活性化に繋がると私は考えている。
近い将来、フリーランスやリモートワークで働く人の多くは、東京都内ではなく”地方の町のどこか”に集中するのではないかと勝手に予測している。
地方の自治体などが音頭を取り、空き家を住居として積極的に利用してもらえるようなインセンティブを作り、居住者を増やしていくような政策が出てくることを期待したい。