【賃貸オーナー必見】入居者に人気の設備ランキングはこれだ!

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入居者のニーズは時代変化や生活環境の変化に伴い、様変わりしている。賃貸オーナーは情報を読み取りながら、自身の所有している物件に必要か否かを取捨選択しながら判断していかなければならない。

ご存知の方も多いと思うが、全国賃貸住宅新聞社が毎年行っている「入居者に人気の設備ランキング2018年度版」を参考にさせてもらった。9月3日~10月5日にかけて、全国322の不動産会社を対象にアンケートが実施されており、昨年から目立った変化はないものの、新たな項目がいくつかランクインしている。

もっと早いタイミングで記事にすればよかったと後悔しているが、諸事情によりこのタイミングでの公開になってしまったことをご勘弁願いたい。

私はこのランキングは毎年楽しみにしている。ランキング発表とは何かと心が踊るもので、惹きつけられるわけだ。

それでは一気に見てみよう。

全国賃貸住宅新聞社(2018年版)

Contents

インターネット無料は殿堂入りの強さ

インターネット無料は鉄板の人気だ。前年も1位となっているが、単身者向けでは4年連続、ファミリー向けでも3年連続となっている。

インターネットに関しては、電気、ガス、水道に次ぐ、生活インフラと考えられていて、現代の生活においてはなくてはならない設備である。

自分自身で契約した場合、毎月5,000円前後のランニングコストが発生する(建物の設備状況によって金額は変動する)ため、「2,000円~3,000円程度相場よりも家賃が高くてもお得である」という消費者心理が働くことになる。

最近では、動画ストリーミングサービスも充実しているため、TVを見るよりも、パソコンやスマホを通じて動画サービスを閲覧することが多い、今の入居者にとっては納得の結果であろう。

宅配ボックスはECの普及が要因

単身者のランキングに目を向けると、「宅配ボックス」が3位から2位に浮上している。これは、EC市場の拡大により買い物が便利になっている証拠だろう。特に単身者は自宅を不在にしていることが多く、効率的に荷物を受取ることができる利便性の高い設備であると言える。

また、高齢者のEC活用事例も増えてきており、その辺りの需要の高騰もランキングの後押しになっているのではないだろうか。

セキュリティ系は安定の人気度

単身者向け、ファミリー向けともに「セキュリティ系の設備」は安定の人気である。特に女性単身者のニーズは高いことが予想される。単身者のセグメントを男女で分けた場合は、更に上位にランクインすることは容易に予想できる。

エントランスのオートロック化は設備投資としては、コスト面で非常に難しい問題である。そういった場合は、防犯カメラの設置を検討されてみてはいかがだろうか。十数万程度~設置できるものも多く、防犯上の抑止の意味では効果が期待できるだろう。

備え付け家具・家電のニーズは今後ますます高まると予想

今回はじめてランクインした「備え付け家具・家電」は、個人的にとても注目している。

2018年は様々な形のサブスクリプションモデルがローンチされていて、様々なモノやサービスを”サブスクする”といった言葉も普及した年でもある。

部屋を”借りる”から、部屋を”サブスクする(利用する)”という時代に移り変わる転換期だと個人的には見ている。

ソフトバンクグループが出資したことで話題となった、インド初のベンチャー「OYO」なんかは、まさに、部屋をホテルのように”利用する”賃貸サービスであり、今までの賃貸不動産の概念を覆す存在になるのではないか。

この辺りの話は、機会があれば改めて書かせていただくとする。

ターゲット層と費用対効果を見極めて設備投資をする

ランキングには入居者のニーズが赤裸々に現れている。しかしランキングに踊らされての安易な設備投資は禁物だ。

物件のターゲット層や賃料相場などをきちんと見極めた上で、設備投資の是非を判断しなければならない。あくまで物件は投資対象となり、投資の効果が出ないと判断された以上は過度な設備投資は禁物であるということを認識しておいていただきたい。