将来の人口動態を把握し、不動産投資に役立てよう
大家の皆さまにとって、所有している不動産の地域の人口動態は非常に気になるところではないでしょうか。
統計学的な話になるので、少し難しく感じる方もいらっしゃるとは思いますが、決して難しい話ではなくシンプルなので、ぜひチェックすることをおすすめします。
人口動態とは
そもそも「人口動態」という言葉を初めて聞く方も多いと思いますが、以下の意味になります。
ある一定期間内の人口変動。普通は1年間の出生と死亡,および流入・流出をさすが,その他,結婚,離婚,死産などの人口の自然的変動に関する統計を含めて人口動態統計と呼び,特定の時点でとらえられた人口 (分布,構造) を示す静態統計とともに人口統計の2つの柱をなす。人口の社会的変動をもたらす地域間相互の人口の動きも人口動態に含めることもある。人口動態はその地域の社会,経済的諸条件と密接な関係をもつので,その地域の諸特徴を示す一つの指標として利用されることがある。
コトバンクより
簡単に言うと、将来、人口が増えるのか?減るのか?を指標にしたものです。
これらのデータは不動産オーナーにとっては非常に参考になるデータです。
人口動態を把握するメリット
人口動態を把握するメリットは多くあります。
新たな不動産の購入を検討されている方にとっては非常に参考になるデータです。
- 将来の賃貸需要をある程度推測できる。
- 不動産の売却時期の参考になる。
- 不動産購入時のシュミレーションに役立つ
他にも、投資家の皆さまの軸に合わせて様々な指標になるデータです。
人口動態を実際に見てみよう
データは、「国立社会保障・人口問題研究所」という機関が取り扱っています。
サイトはこちらから閲覧できます。
ホーム>将来推計人口・世帯数>日本の地域別将来推計人口(平成30年(2018)推計)の中に、
結果表1 総人口および指数(平成27(2015)年=100とした場合) というEXCELデータがありますので、ダウンロードして活用します。
ここでは、2つのポイントを確認できます。
- 2015年の総人口に対して、5年おきの総人口の推移(2045年まで)
- 2015年の総人口を100としたときの総人口の指数(2045年まで)
ここでは東京都を例にして、一部掲載していますが、各都道府県で確認することができます。
極端に指数が下がっている場合は、要注意です。
逆に、指数がさほど変わらない地域や上がると予想されている地域については、参考にする必要があるかもしれませんね。
思っていた以上に下がらない地域や逆に上っている地域もあるのではないでしょうか。
このような人口動態指数を確認し把握することは、不動産投資における様々な意思決定において、重要な役割を果たすと思います。
なお、個人的には数値上5-10%くらいは誤差として捉えていただいて問題ないかと思います。
将来、行政政策や企業政策などで変動する可能性もありますので、行政の情報や、経済動向なども確認するといいかもしれませんね。