不動産購入にもセカンドオピニオンを 失敗しないマイホーム選び
セカンドオピニオンという言葉はご存知でしょうか?
主に医療の世界で使われており、より良い決断をするために専門的な知識を持った第三者に意見を求めることを指します。
近年、日本においても不動産購入の世界においてもセカンドオピニオンサービスが少しずつ利用されてきていますが、まだまだ一般的に普及しているとは言い難い状況です。
高額な買い物てある、不動産購入において、セカンドオピニオンサービスが広く積極的に活用されるべきだと考えています。
不動産業者にセカンドオピニオンを任せてはダメなのか?
仲介業者や不動産販売会社の中にも、不動産購入を検討しているあなたにとって最適なアドバイスをしてくれる会社はたくさんあります。
しかし、彼らのゴール(仕事)はあくまで、不動産を販売する事であり、アドバイスの中身も自社で取り扱っている物件の紹介に繋がるような傾向にあるので、注意が必要です。
適切なアドバイスを受けるためにも、アドバイザーのスタンスをきちんと見極める必要があります。
スタンスをきちんと見分ける
不動産業者に相談する事は決して悪いことではありません。
実際に不動産業を営む中で培った、経験や知識を元に適切なアドバイスができるポテンシャルがあります。
実務で培った経験や知識は、何よりも重要視するべきでしょう。
しかし、職業柄、スタンスが「販売すること」に偏ってしまいますので、以下の項目に沿って判断していくのがいいかと思います。
- チャットやメールでの相談は受け付けているか?
- 必要以上に個人情報の提供を求めていないか?
例えば、LINE等のツールで相談できる仕組みは、個人情報などを提供することもないため、相談をする側も気兼ねなく相談できると思います。もし、相談以降に販促のLINEなどが頻繁に届くようであれば、ブロックをすることだってできますからね。
さらに、問い合わせフォームなどを見ると、必要以上に個人情報の提供(入力)を求めてくる場合がありますが、これも要注意です。
情報の収集や比較をしたいだけなのに、いきなり個人情報の大部分を提供することは多くの人にとって抵抗があるでしょう。
「相談者にとって役に立つ情報を提供しながら、信頼関係を構築し、最終的に成果へと繋げていく」
相談者は、このようなスタンスの業者をきちんと見極ることが大切です。
まずは相談してみないと始まらない
何はともあれ、まずはインターネットやLINEなどを通じて不動産会社に相談をしてみましょう。
LINEなどのチャットを活用して相談を受け付けている業者は多くあります。
そのような業者を中心に相談してみるのが、まずはいいかなと思います。
相談者の中には、
- 何を相談したらいいのかわからない
- 相談したい内容をうまく伝えられない
- 相談内容が場違いなのではないのか
このような思い込みを持つ方が、意外にも多いようです。
しかし、相談相手はプロです。
今まで様々な相談を受けてきていますので、相の伝えたいことをきちんと汲み取り、分かりやすい言葉に変換して対応してくれるでしょう。
不動産購入とは、数千万単位の買い物となり多くの方にとって、人生で一番高い買い物になるでしょう。疑問点や不安、後悔のないように納得のいくまで相談するべきです。
コンサルティング業者への相談
もっと具体的かつ有益な情報が欲しい場合は専門の業者への相談を検討してみましょう。
ここで言う専門業者とは、お金を受け取って相談に乗ってくれる業者、すなわちコンサルティングをする事が目的の会社です。
客観的かつ公正な意見を求めるのであれば、多少の出費へ必要経費だと考えるべきです。
不動産会社のコンサルティングサービスの活用
不動産会社のコンサルティングサービスの魅力は何と言っても、豊富な物件情報をベースにした、物件に対する豊富な知識、市場性、相場観などにあります。
例えば、相談者が購入検討している物件に対して以下のようなアドバイスが期待できます。
- 相場に対して、高いのか安いのか
- 将来的な物件の価値はどのようになりそうか
- 管理はきちんとされているのか
- 他の物件との比較
さらに、相談者のライフプランや予算に応じて、適切なアドバイスをしてくれるところが強みです。
コンサルティング料は、平均して20,000円~30,000円(時間あたり)あたりが相場です。
不動産鑑定士への相談
一方で、不動産鑑定士が行なっているコンサルティングサービスに相談するという選択肢もあります。
不動産の鑑定評価に関する法律に基づき制定された国家資格であり、不動産の経済価値に関する高度専門家である。不動産の鑑定評価はもとより、それを基礎とし、土地の有効利用なども考慮したコンサルティング業務等も行う。 また、不動産鑑定士試験は、司法試験、公認会計士試験と並び三大文系難関国家資格と称されている。これは試験範囲が不動産鑑定評価理論のほか、民法等の法律、会計学、経済学と複数の異なる学問領域におよび、かつこれらの領域について一定の知識量が要求されること、さらに試験自体も短答式と論述式で構成されていることから、他の国家試験と比べて難易度が高いところからきている。
不動産鑑定士とは(ウィキペディアより抜粋)
不動産鑑定士とは、不動産の正式な評価をすることができる唯一の専門家です。
主に、不動産の市場価値を評価する事を仕事にしています。一定規模以上の不動産の鑑定評価を行うのが主な仕事ですが、市場性や将来的な価値、相続時の評価予測など、資産性の観点からアドバイスしてくれるのが特徴です。
- このエリアなら購入しても問題ないのではないか?
- 不動産の鑑定評価について
- 地域の相場感(評価に基づいた判断)
- 物件固有の評価や判断など
このように、不動産鑑定士独自の目線で相談を受けてくれるのが特徴であり、実際に不動産業者ではないので、より客観的な助言が期待できます。
コンサルティング料は、20,000円〜50,000円(時間辺り)が相場になります。
理想は不動産業者に勤めている家族や親戚への相談
やはり一番いいのは、不動産関連の仕事をしている家族や親戚など、利害関係がない人への相談です。
この場合、話も落ち着いてできますし客観的かつ親身に相談に乗ってくれます。
そういった方が周りにいらっしゃれば、まず一度話を聞いてみるのもいいかもしれませんね。
複数の業者への相談が望ましい
繰り返しになりますが、マイホーム(不動産)の購入は、一生に一度の大きな買い物になります。費用も数千万単位に上りますので、できる限り客観的なアドバイスを得て、多角的な判断ができるように準備しておきましょう。
インターネットやSNSなどを通じての情報収集や書店で本を購入し知識を得ることも大事になります。
また、不動産会社によっては、LINEなどを通じた質問受付も行っています。
そのようなツールを積極的に活用して知識を得て、後悔のない不動産選びをされることを願っています。
私たち、イーダブルジーにおいてもSNS、チャット等を通じて、皆さまの不動産に関するお悩みやご相談を受け付けております。ぜひご活用下さい。