権利収入とは何?その種類とメリット・デメリットを解説!
不労所得と並んで現代社会で話題に上る「権利収入」について皆様はどうお考えでしょうか。「権利収入って何?怪しそうだし、何だか不労所得より難しそう…」というイメージを持たれている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、権利収入とは何か、そしてその種類とメリット・デメリットについて紹介していきたいと思います。
是非最後までお付き合いいただけると幸いです。
Contents
権利収入とは何か
権利によって収入を得ること
まず、権利収入とは一体何ものなのでしょうか。
権利収入とは、自分の所有する権利によって収入を得ること。つまり、働かずにお金を手に入れられる仕組みということです。これは、世間でも認知が広まっている「不労所得」と同じ意味の言葉になります。
権利収入の種類
権利収入には、さまざまな方法・種類があります。ここでは、代表的なものを7つご紹介いたします。
印税
本やCDなどを出版し、その販売物の価格と売上数などによって収入を得る仕組みが印税です。著作物を作る労力はかかりますが、出版後は働くことはなく利益を手にすることができます。また、再版などを重ねるたびに収入を受け取ることができるので、セラーになれば中長期的な収入源とすることも可能です。
土地
土地を購入し、その土地を貸し出すことで収入を得ることができます。土地の権利収入の場合には、土地を購入する際に、初期投資として費用がかかってしまいます。しかし、貸し出し先が見つかれば契約期間中、一定の賃借料を得ることができます。
自動販売機
こちらはユニークな権利収入です。自販機ビジネス、というものを皆様はご存知でしょうか?自分の所有する土地などに自販機を設置し、場所代として売上の数%を収入として受け取ることができます。
また、近年では自販機を設置する場所を貸し出すだけではなく、その運営もオーナーとして行うビジネスも存在しています。このビジネスタイプでは、仕入れから自販機の商品ラインナップ、価格設定まで自由にオーナーが決めることができます。
アフィリエイト
アフィリエイト、とは成果報酬型広告と呼ばれる、インターネットでの広告です。ブログなどのサイトを運営し、そのサイトに広告を掲載。そして、サイトの訪問者がその広告し、商品などを購入した時に収入を得ることができる仕組みとなっています。
アフィリエイトと似たもので、広告クリックされるたびに収入を得ることができるクリック型広告や広告を掲載するだけで一定の収入を得ることができる固定費型広告などがあります。
YouTube
こちらも、広告を運用した権利収入の仕組みです。YouTubeに動画をアップし、その動画に広告がつき、その再生数に応じて収入を得ることができます。近年では、このビジネスが世間で広く浸透しています。
また、広告収益の他にも、Super Chatでファンから投げ銭を受け取ったり、チャンネルの月額メンバーシップ制度やYoutube上でショップを開きその収益を得ることもできます。
株式の配当金
株式投資というと、株の売買によって利益を生み出すといったイメージが強いかもしれません。しかし、株式にも配当金が存在しており、株式を販売した会社が利益を上げると株主にもその利益が分配されます。
この配当金は、多くの企業では年1~2回に分けて支払われ、保有しているだけで支払われる仕組みです。(※利益が出ていても配当金が支払われない企業もあります)
不動産投資
不動産投資では、物件を購入し、その物件の入居者から家賃収入を得ることができます。
物件の購入や管理などに費用がかかりますが、一度購入し入居者が集まれば、家賃収入を入居者の退去まで受け取ることができます。
また、購入した不動産自体にも資産価値があるため、不動産の売却によってさらに利益を得ることも可能です。
権利収入のメリット
権利収入のメリットは大きく分けて2つあります。
1度仕組みを作れば、働かずに収入を得られる
権利収入の1つ目のメリットは、1度収入を得られる仕組みを作ってしまえば、その後は労力をかけずにお金を受け取り続けることができることです。
初期投資や始めるために必要な著作物作成などをした後は、その投資物や著作物が代わりに働いてお金を稼いでくれます。そのため、仕組みづくりの後は働くことなく収入を得ることができるのです。
労働収入からの脱却
権利収入の対義語として、労働によって収入を得る「労働収入」があります。
労働収入では、会社での勤務などにより時間的拘束、労働の義務が発生します。しかし、権利収入ではこのような時間的な制約はありません。
そのため、自由な時間を手に入れることができ、時間と労力をお金に変換する労働収入から脱却することが可能です。
権利収入のデメリット
反対に、権利収入のリスクやデメリットは3つあります。
収入が安定しない
印税であれば売上、アフィリエイトであれば商品の購入数、不動産であれば入居者の退去など、こちらでは操作が難しい可変性が存在します。そのため、会社員のように毎月決まった給料をもらうといった安定性には欠けていると言えるでしょう。
収入を得るようになるまでに長時間を必要とする
YouTubeの再生数などがわかりやすい例として挙げられます。例えば、収益を狙って1本の動画を作ったとします。しかし、1本の動画だけではYouTubeの規定する広告動画基準には満たない可能性が大きいです。なぜなら、Youtubeでの収益化のためには、YouTubeパートナープログラムに参加しなければならず、その参加資格は以下です。
(引用:「CyberLink 【2023年版】YouTubeで収益化するには」https://jp.cyberlink.com/blog/youtube/200/monetize-your-youtube-channel)
- 有効な公開動画の総再生時間が直近の 12 か月間で 4,000 時間以上である。
- チャンネル登録者数が 1,000 人以上である。
上記条件を達成するには長時間を要する可能性が高いことがご理解いただけると思います。
このように、権利収入を可能にするものは、上記のYouTubeのように収入を得られるようになるまで長時間かかってしまうものがほとんどです。
まとめ
いかがでしょうか。
今回の記事では、権利収入とは何か、そしてその種類とメリット・デメリットを紹介させていただきました。
現代社会において、労働収入という1つの収入源に絞ってしまうことはあまり好ましくありません。なぜなら、終身雇用制度が崩壊し、会社が労働者の生涯雇用を保証してくれるわけではなくなってしまったからです。
そのため、権利収入のように会社に頼らず、会社での労働以外でお金を稼ぐ手段を持つことは非常に重要になっているのではないでしょうか。