老後のお金が不安です。。。心配いりません、2つのポイントで不安は解消します!
多くの人にとって『老後の不安』は『お金の不安』と同じ意味を持ちます。「老後の不安」に関するアンケートがセコム株式会社さんにより実施されました。20代以上男女(20-29歳、30-39歳、40-49歳、50-59歳、60歳以上/男女各50名の計500名)を対象に行われた結果について検証していきたいと思います。
「老後に不安を感じる」がほとんど
まずは、下のグラフをご確認下さい。
これは「老後の不安」を感じるかを尋ねる調査の結果です。全体で「感じる、または感じた」と答えた人割合が41.8%、「どちらかといえば感じる、または感じた」と答えた人が45.4%で合計87.2%の人が老後の生活に対して何かしらの不安を感じながら暮らしていることが確認できます。
老後の”何に”対して不安を感じているのか?
実際に、私たちは老後の何に対して不安を感じているのでしょうか?その結果を示したのが下図です。
「老後の不安」に該当するものとして最も多い回答は『病気やケガなどの健康不安』、3番目に多かったのは、『介護に関する不安』です。年齢を重ねるにつれて体力の低下や足腰が弱ったり、また病気やケガにも注意が必要です。ただこれは、年齢によるものなので、致し方ない部分はあります。健康問題とは向き合っていかなければなりません。
日頃から軽度の運動やストレッチなどを繰り返すことで若さを保つこともできます。また最近では予防医療も発達しているため、日ごろから健康に十分注意することである程度は解消できる問題だと思います。
2位の『経済的な負担に関する不安』について、これが問題です。全体では2位ですが、老後の不安要素に”最もあてはまるもの”では圧倒的に多く、全体の47%、つまり2人に1人が「老後の不安」に対して『経済的な負担』をあげています。
退職金の減少、年金受給額の減少、所得の二極化による賃金の低下などにより、「老後のお金に関する不安」は現役世代の私たちにとっての悩みの種なのです。
どうしてお金に関する不安を感じるのか?
将来に対する「経済的な不安」を抱いている理由について考えてみます。
これは大きく分けて『経済的な問題』と『精神的な問題』の2つが考えられますが、この2つは切り離して考えなければなりません。というのも、いくら所得の大きさや貯蓄の多さが将来の安心に直結するとは限らないからです。
少し具体的な例をあげて考えてみます。
年収450万円の平凡なサラリーマンのAさんは、地方都市の中堅企業に勤務しています。昨年、地方の主要都市にあるマンションを購入しました。住宅ローンも先は長く、毎月の生活費をやりくりしながら、上手に暮らしています。趣味は、学生時代から続けているサッカーで、週末には大学の仲間とフットサルを楽しんでいます。老後の暮らしには不安があるようで、毎月少額なら積立投資をしながら、貯蓄と投資をバランスよくおこなっているようです。
年収450万円の平凡なサラリーマンのAさん
一方、年収1200万のエリートサラリーマンのBさんは、都内の高級マンションを昨年購入しました。多少キツいと思いながらも審査に通ったため、住宅ローンを払いながらも1ランク上の暮らしを楽しんでいます。休日には趣味の買い物とカフェ巡りで、年に1回海外旅行に出かけるような、絵に描いたような生活を送っています。ただ生活面では、月々の固定費や趣味にかける出費も多く、手元にお金が残らない状況です。Bさんも、老後の生活には不安を残しつつも、投資に関する情報を収集しながら、タイミングを見計らっている最中です。
年収1200万のエリートサラリーマンのBさん
あくまでもモデルケースですが、実際によくある話ではないでしょうか。ここではAさんは手堅い人とかBさんの収入が多いとかの話ではありません。
二人は将来に対する「経済的な不安」を感じる理由が根本的に違います。
Aさんは、「今のペースで資産形成をして経済的に自立した生活を送ることができるか」という不安ですが、Bさんは「老後も生活水準を落とさず暮らすことができるか」という不安です。つまり、生活水準が落ちた際に、自身の気持ちの問題として受け入れることができるかどうかの不安を感じているに過ぎないのです。
このような人は案外、多いというのが私の考えです。
なぜなら、生活水準を落として、その生活を心の底から楽しむことができれば、年金だけでも十分暮らしていけるからです。
”老後のお金”を心配しないためにすること
誰もが、老後のお金の心配なんかしたくはありません。お金の心配なんかせずに、毎日明るく楽しく過ごしていきたいですね。
そこで、老後のお金の心配をしないために必要なことを紹介していきたいと思います。この2つを実現すれば、お金の心配はする必要はなくなるでしょう。
投資をする
これは、とても重要なファクターです。
投資といっても株価の値上がりを意識した短期的な売買ではなく、インカムゲインを狙うような長期投資に挑戦しましょう。
一部の経営層を除き、多くの方が55歳で役職定年を迎え、60歳で勤めた会社を退職します。65歳までは再雇用制度によって収入は確保できるケースがほとんどですが、それぞれのタイミングで収入が大きく減少するので、その分を投資の配当などで補えるのが理想です。
年金生活に突入する65歳以降も、身体が元気なうちは働きたいと考える方が多いようですが、投資の配当による収入の有無によって大きな違いが出てきます。
生活水準が下がることを受け入れる心を養う
私はこの方法が、全ての人にできる老後のお金に関する不安を解消するための方法だと思っています。
投資の目的の一つに、資産を増やしつつも労働以外の収入源を作ることがあります。その収入自体は大きいに越したことはありませんが、『投資による配当収入を含めて自立した生活を送ることができればそれでOK』なのです。
”いい生活”を送ることを投資の目的にするのではなく、自立した生活を送ることを目的に変えてみて下さい。そうすることで、自分自身の生活水準を下げることも”苦ではなくなる”と思います。
結局のところ「老後のお金の不安」とは、以前の暮らしが維持できなくなるような生活水準の変化(低下)を起こすことへの不安です。
これは、あなた自身の心の不安であってお金に対する不安ではないと思います。
どのような環境であっても受け入れられる、心の器を用意することで「老後のお金の不安」の大部分は解消します。
また、このようなモチベーションでいることで、投資のリスクに対する考え方も変わっています。今まで、ブレーキをかけていたものが外れ、投資に対しても積極的になれるのではないでしょうか。