貯金が貯まった人は、次は投資にチャレンジしてみよう

お金がないと投資はできませんが、投資をしないとお金自体が増えることはありません。労働による収入だけで老後を含めた人生設計をするのは、少々無理があります。。。一昔前の日本であればそれも可能だったのかもしれませんが、現在と将来においては、今までの常識は通用しなくなります。

貯蓄が”ある程度”の額になったら、次のステージとして投資をすることを考えていきましょう。*ある程度とは人それぞれの感覚値ですが、生活費の3か月分程度現金を保有していれば、投資をスタートしてしまって問題ないと思います。

投資とはなにか??

最初に『投資の本質』について整理していきます。

投資とは、価値のあるものを一定の期間保有して、その間に金銭的な利益を得ることです。私たちが投資をするのは、金銭的な見返り(リターン)が期待できるからです。

リターンの種類

私たちが期待する投資活動によるリターンには2つの種類があります。

  1. 投資した対象そのものの価値が上がること
  2. 投資した対象から生まれる利息や配当を得ること

1については、株式投資をした場合の株価、不動産投資をした場合の不動産価格など、時価で評価します。もし、時価>購入価格となっていれば、その時点で売却した際に発生する売買差益が手元に残る利益となります。

これをキャピタルゲインといいます。

2については、株式投資をした場合の株の配当、不動産投資をした場合の家賃収入などがそれに該当します。出資元本が大きさに比例して、配当や家賃収入は大きくなるのが特徴です。これらの収入は定期的に入ってくるものですので、長期的に投資をする方にとっては大きな味方になります。

これをインカムゲインといいます。

貯金も投資の一種ですが・・・

日本人の多くが一生懸命実践し、美徳とされている「貯金」ですが、残念ながらリターンは期待できません。

ですので、これは投資ではありません。「貯金」はお金を将来のために保管しているだけです。もう少し厳しく言うと、”今という時間を犠牲にして不確定な将来のために保管しているだけ”だと私は思うのです。

投資には複利というものがあります。複利は時間が有利に働く仕組みです。長期間運用すればするほど、複利の効果は最大化するため、時間を有効に使う必要があるのです。

このようなお話をすると、「銀行にお金を入れておけば利息が付くから、貯金は投資だ」という方がいらっしゃいます。

しかし、この数字は金利と呼ぶことができるのかを今一度考える必要がありそうです。現在の銀行金利は、年利0.002%(定期預金)、0.001%(普通預金)です。

100万円預けても、年間で10円、20円の金利が付くだけです。ATMの利用手数料や振り込み手数料などで年間それくらいの費用は発生してしまいます。

銀行にお金を預けていても、お金は増えません。

そして、ほとんどの方は銀行にお金を預けていますが、それに対して、投資をしているという感覚は持っていないと思います。あなたは銀行にお金を投資しているという感覚はお持ちでしょうか?

貯蓄がある程度の金額まで貯まったら、次は投資のフェーズに移るタイミングです。

投資は”お金を育てる”という感覚

投資とは、あなたの”お金を育てる”ということです。理想的な投資として、育てる期間は出来るだけ長期間で考えるのが、その恩恵を受けることができます。

なぜ長期投資を推奨するのか?

長期的に考える理由はたった一つ、金利の複利効果を最大限発揮するためです。

複利効果は時間と金利に比例して効果が大きくなります。下の図をご確認ください。

単利・複利の効果は時間と利息に比例する

100万円の元金を単利・複利でそれぞれ運用した時の年数経過後の運用結果です。利息は、0.001%~8%まで用意しています。

なお、銀行利息の0.001%、0.002%は単利でも複利でも効果の違いはないので少数点以下も表示しています。

複利で長期間運用すれば、運用効果に違いが生まれるのが確認できます。また、利息率が高くなればなるほど、運用効果が高まることも確認できると思います。

あなたが、投資によってお金を育てる場合、期間と利息を考慮しながら、ご自身のプランに沿って商品を決定するとよいでしょう。