【20年10~12月期】公的年金運用は10兆円の黒字-コロナ下の株高が反映され

当ブログでは、度々年金に関する話題をお伝えしていますが、21年2月5日のニュースで話題になったGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の運用実績についてお伝えします。

当記事は、時事ドットコムュースの記事を参考にさせていただきます。

公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は5日、2020年10~12月期の運用損益が10兆3528億円の黒字だったと発表した。黒字は3四半期連続で、大きさは過去3番目。新型コロナウイルスの感染が拡大する中で内外の株価が上昇し、運用益を押し上げた。

12月末時点の運用資産額は177兆7030億円。市場運用を始めた01年度からの累積収益額は85兆3011億円に上り、いずれも19年12月末に記録した過去最高を更新した。

時事ドットコムニュースより抜粋

以前の記事でご紹介しましたが、21年度は年金支給額は0.1%下落します。

https://oo-ya.jp/financial/asset-management/4168/

支給額決定の指標となる「物価」は横ばい、「賃金」は下落につき、支給額は下落します。賃金下落のみの場合、本来は年金支給額は据え置かれますが、賃金低下に合わせた改定を撤廃するルールを初めて適用した形となります。

これは、将来世代に対する負担を減らすための措置だと言われているが、コロナ渦の中で失業者、休業者が増えていることでの賃金低下によって徴収が難しくなっていることが考えられる。

雇用調整助成金の撤廃、借入金返済のスタートなどがスタートしようとする中、賃金の低下は今後も加速することが予想され、今後の動きにも注目しなければなりません。