【比較検証!】不動産ファンド投資と他の投資の違いについて
ここ数年『人生100年時代』という言葉をあちこちで聞くようになりました。若者から高齢者まで、あらゆる世代が、自立して豊かな生活を送るためにも新たな生活様式を自助努力と中で築き上げる必要があります。
特に、経済面における「終身雇用制度」や「年金制度」は既に大きな局面を迎えており、私たち一人ひとりにパラダイム・シフトが求めれている気がしてなりません。
私は、経済的に自立していくために、もっともシンプルな方法が、長期的な視点での『貯蓄』や『投資活動』だと考えています。
『貯蓄』や『投資活動』における商品は、世の中にたくさんありますが、今回は、『不動産ファンドへの投資』と『他の代表的な投資商品』を比較した上で、そのメリットについてご紹介していきたいと思います。
不動産ファンド投資とは?
最初に、そもそも『不動産ファンド投資』とは何なのかを簡単に解説していきます。
『不動産ファンド投資』とは、実際にあなたが大家として不動産経営をするわけではありません。賃貸経営や不動産運用をする主体はファンド側、つまりその会社です。
私たちは、そのファンドが運営する特定の不動産事業に対して出資をします。そして、その特定不動産ファンド商品が収益を出した場合に予め設定している利回りに応じて、配当を受け取ります。
ポイントとなるのは、実際に自己資金で不動産を購入するわけではないので、私たちは小さな資金から投資活動をスタートできる点になります。リスクを最小限にとどめられる点が魅力だといえます。
他の投資商品と不動産ファンド投資の違い
『不動産ファンド投資』のおおまかな特徴はご理解いただけたと思います。それでは他の投資商品と比較して、どのような違いがあるのでしょうか。
世の中には様々な投資商品が出回っています。預貯金、株式投資、FX投資、実物不動産への投資と比較してみたいと思います。
預貯金との比較
預貯金と比較した場合の『不動産ファンド投資』のメリットは、その高い収益性にあります。一般的な定期預金の金利をご存知でしょうか。
お金の総合サイト「ザイ・オンライン」より引用
2020年6月17日に更新されている情報になりますが、金利が高いとされているネット銀行などでも、定期預金の金利(年率・税引前)は0.22%です。ただし、この数字は一定の条件と複合するもので、一般的には0.01%程度だと言われています。
100万円を金利0.01%の定期預金に預けた場合、1年後の金利は100円です。これは資産運用ではないですね。少し粗い言い方になりますが、銀行に対してほぼ無利息でお金を貸しているのと同じことになります。
万が一、金融機関が破綻した場合、普通預金も定期預金も1,000万円までしか保護されません。定期預金が全額保護されるわけではないのです。それであれば流動性の高い普通預金として現金を持っておく方が得策ですね。
『不動産ファンド投資』では、平均して5%前後の利回りが期待できる商品が多くあります。その収益性が預貯金と比較した時のメリットになるでしょう。
債権(国債)との比較
多くのファイナンシャルプランナーが「投資のポートフォリオを組む上で欠かせない商品」という国債と比較した場合の『不動産ファンド投資』のメリットについても、やはりその高い収益性にあります。
現在、国が募集している『個人向け国債』の金利は、固定・変動ともに0.05%です。当然、定期預金よりは金利は高いものの、収益性においてはやや不十分です。
仮に100万円分の国債を購入した場合、1年後の金利は500円です。自己資金が潤沢にあり、特段、使途がないお金については、国債の購入はアリですし、ご自身のポートフォリオのベースとして国債の活用はしておいた方がよいでしょう。
国債についての詳細は別の機会にさせていただきますが、現在募集中の個人向け国債・新窓販国債の情報については、財務省のWebサイトより確認できます。
財務省Webサイトより
このような手堅い方法で資産をがっちり運用することでベースを固め、より収益性の高い『不動産ファンド投資』を行うのも、戦略の一つです。
株式投資との比較
株式投資と比較した場合の『不動産ファンド』のメリットは、安定感にあります。
株式投資は企業の業績だけでなく様々な要素が複雑に絡み合っているため、初心者が参加しにくい投資分野だと考えられます。
専門性も非常に高く、世の中の流れ、経済の状況などを冷静に分析して投資活動を行う必要があります。また、企業業績や業界全体の雰囲気によって、株価は大きく変動するため安定的に資産を運用したい方にはやや不向きです。
『不動産ファンド投資』では、入居者の家賃収入を収益原資としている商品が多く、人が住み続ける限り家賃収入を確保できるため、安定的な投資が実現可能です。
実物不動産投資との違い
最後に、資産運用の代表格とも言える『実物不動産投資』との比較について考えてみましょう。
『実物不動産投資』と比較した場合の『不動産ファンド投資』のメリットは、その『流動性』と『安定性』にあります。
『実物不動産投資』とは、自己資金で不動産を購入し入居者からいただく賃料によって運用する投資スキームです。『実物不動産投資』は潤沢な自己資金(金融機関の融資含む)が必要で、参入障壁の高い投資手法になります。
また、投資対象にもよりますが、対象不動産を販売しても、法律上の手続きが発生したり、即座に売れるとは限りませんので流動性は低いものと考えられます。
潤沢な自己資金が必要で、流動性が低い資産運用方法ですが、その分大きなリターンも期待できます。専門性も高いため『実物不動産投資』をする場合は、事前に専門業者のアドバイスをいただいたり、自分自身で勉強する必要があるでしょう。
様々な投資商品を比較しながら自分にあった資産運用を
これまで、様々な投資商品との比較をしてきました。もちろん、それぞれの商品には、良い点もたくさんありますので、一概に「この商品がいい・悪い」ということはできません。
また、投資に対する考え方は人それぞれで、最終的にはご自身にあった商品を上手に選びながら資産形成をしていくことが望ましいと私は考えています。
リスク・流動性・対象商品に対する愛着など様々な要素を吟味しながら、あなた自身にあった資産運用方法を構築してほしいと考えています。
私たちは、不動産の専門家として『不動産投資を軸にした資産運用に関するご提案』を得意としています。
資産運用のこと、不動産のこと、などご相談がありましたら、遠慮なくお聞かせ下さい。
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