”匿名組合契約”ってよく聞くけどどんな契約なのか?

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「TK」とも呼ばれることがある匿名組合ですが、最近ではソーシャルレンディングで見かけることもあるかと思います。

今回は、ソーシャルレンディングにおける匿名組合契約について、レビューしていきたいと思います。

匿名組合契約とは

2017年現在、日本において、金銭のリターンを提供するクラウドファンディングサービス(投資型・融資型に分類されるクラウドファンディングサービス)の多くは、匿名組合契約という手法を使用しています。

「匿名」と呼ばれているのは、出資者の名前が事業に現れないことに由来しているといわれています。

匿名組合契約は、機関投資家(プロの投資家)が不動産投資を行う際にも広く用いられている投資の契約形態です。

匿名組合契約の流れ

ここでは、不動産投資における、匿名組合契約の流れについて、ざっくりと説明していきましょう。

  1. 出資者(匿名組合員)がお金を事業者(営業者)に出資します。
  2. 事業者は営利行為を行います。
  3. 利益が出たら、事業者は出資者に分配します。
匿名契約と出資の流れについて図解

分別管理とは

上記のように、匿名組合契約に基づいて出資された金銭は、金融商品取引法に従い、分別管理されることが必要となります。

これは出資を受ける会社(匿名組合契約における営業者)は、自らの財産と出資者から集めたお金を明確に区別して管理することを義務付け、営業者に万一の不測の事態が発生した場合でも、出資者の資産を保護しようとする観点からです。

分別管理により、必ずしも100%の資産が保護されるわけではないですが、保護される可能性は高くなると考えられ、非常に合理的な制度だといえます。

匿名組合契約のメリット・デメリット

匿名組合契約は匿名で出資するというものですが、普段聞き慣れない言葉ということもあり、どんなメリット・デメリットがあるのか、一見分かりにくいように思えます。

しかし、シンプルに考えると難しくありませんので、一緒に考えていきましょう。

匿名組合契約のメリット

匿名であること

やはり匿名組合契約の特徴である「匿名で出資を行える」という点は注目すべきメリットの一つです。

特に、法人が出資を行なう際にその効果を発揮するのではないでしょうか。

法人では、投資業務において秘匿性を求める傾向があります。

しかし、匿名組合契約であれば名前や社名を伏せたまま投資が可能です。周囲に気づかれることなく注目している事業を応援することができるのです。

特定事業への投資が競争優位性のうえでの重大な経営戦略になっている場合、匿名組合は有効的な手段となるでしょう。

投資したら何もしなくていい

これは個人が恩恵を受けるメリットですが、「投資したら何もしなくてもいい」という点も匿名組合のメリットの一つだといえます。

例えば、個人投資の代表格として、株や為替といったものもありますが、いずれもレートの確認や商いを繰り返さなければなりません。

当然、詳しい人は問題ありませんが、投資初心者には株や為替は手間がかかるものだと言えるでしょう。

一方で、匿名組合は基本的に投資をしたら、特に何もする必要はなく、ただ利益が分配されるのを待つだけです。

レートを確認したり、細かな商い業務などを行なう必要もなく、手間は一切かかりません。

また、投資した金額以上の損害が発生しない点もメリットだといえます。

匿名組合契約のデメリット

投資先に意見することができない

株式会社における株主総会みたいなものはありません。

ですので、投資家として意見や質問をしたりすることができないのが、デメリットといえるかもしれません。

匿名組合は匿名で投資するため、出資者も事業者もお互いを知りませんし、投資先についても具体的には分かりません。

流動性(換金性)のリスク

匿名組合出資持分は、現時点では取引所等が存在しないため、一般的に流動性が低く、好きなタイミングで取得・売却できない場合があります。

時期を優先すると正常な価格で換金・購入できないリスクがあるのがデメリットでしょう。


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