不動産クラウドファンディングで老後2,000万円問題を打ち破る

老後2,000万円問題については、家計や資産運用、長きに渡るお金の問題について関心がある方であれば一度は耳にしたことがあるキーワードではないでしょうか。

この問題については様々な意見や考え方があることが承知しています。それでも、今の日本における家計内金融資産のポートフォリオを見る限り、日本人の金融に足りないのは『資産運用』であることは十分に断言できます。

ここでは敢えて『老後2,000万円問題』というキーワードを使わせていただき、さらに、不動産クラウドファンディングによって、その問題を解決する方法を一緒に考えていきます。

そもそも老後2,000万円問題とはどのような問題なのか

そもそも老後2,000万円問題とはどのような問題なのか

老後2000万円問題とはどのような問題なのでしょうか。

金融庁の金融審議会「市場ワーキング・グループ」の報告書によると、定年退職後から老後30年間で約2,000万円が不足するとも解釈できる試算が示されました。

人生100年時代と言われるように、食生活の豊かさ、予防医療の普及、医学の進歩などにより人間の平均寿命は年々伸びています。2019年の調査結果では、女性87.45歳、男性81.41歳で過去最高を更新し続けています。さらに、女性の過半数は90歳まで生きるという試算もされていて、人生100年時代が言葉通り、現実のものとなっているのです。

しかし、その反面、少子高齢化の影響により、現役世代が年金負担が重くのしかかり、遂には負担しきれなくなって受給開始年齢が遅れるという予測もされています。

こうした社会問題を解決するための手段として、若いうちから早期に何かしらの対策をすることが重要だという提唱がされているのです。

これが老後2,000万円問題の本質です。私たちは変わりゆく社会の中で未だかつてない大きなチャレンジをする必要があるのです。

早めの対策で老後2,000万円問題に立ち向かおう

早めの対策で老後2,000万円問題に立ち向かおう

ここからは資産運用の話になります。

資産運用によって、老後資金を十分確保したいあなたには2つの選択肢があります。

  1. 出来るだけ早い段階で少額でもいいのでコツコツと積立投資をする
  2. 大きな資金を投資して運用効率を高める

基本的にはこのどちらかの考え方によって、遺産運用を行います。

ここで投資の基本的な考え方について整理します。

投資は時間を上手に使うことで、複利の効果を存分に発揮することができます。
少額の投資資金を長い年月をかけて、積み立てることで大きな効果を発揮することになります。

若い段階で1万円でも2万円でも給与から余剰資金を作り、それを積み立てることが”とにかく”大切なのです。

『72の法則』をご存知でしょうか。資産運用の世界では頻繁に使われるような投資用語になりますが、72÷(投資商品の金利)=元本が倍になるまでの期間が算出できます。

これにより、出来る限り早めの段階で投資を開始することが大切だということが数値的にも証明されます。

20歳から不動産クラウドファンディングに投資したらどうなるか?

20歳から不動産クラウドファンディングに投資したらどうなるか?

例えば、20歳から毎月2万円を給与やアルバイト代から捻出してコツコツと不動産クラウドファンディングの投資商品に出資した場合を想定してみます。

不動産クラウドファンディングは自動的に複利で運用するような商品ではないので、配当を自ら運用に回すなどの取り組みが必要になります。また、ファンドそのものが1年~3年程度で運用終了となるので、再組成されたファンドか新たな投資先に投資をする必要があります。ですので、72の法則のように単純計算はできませんが、近似値によるシュミレーションは可能です。

前提条件

本来、不動産クラウドファンディングは1万円から投資できる商品が多いので即座に運用が可能ですが、ここでは分かりやすく1年間で24万円を貯めて、それを1年単位で投資に回すシュミレーションを採用します。
投資先のファンドは利回り5%の商品を選択します。
(※便宜上、表面利回りで算出しており、20.42%の所得税は考慮していません。)

運用シュミレーションは以下の通りになります。

  • 1年目(20歳):元金の24万円を貯める(既にある人は1年目から投資開始でOK)
  • 2年目(21歳):元金24万円+配当の1.2万円で合計25.2万円
  • 3年目(22歳):元金25.2万円+積み立てた24万円+配当の2.46万円で合計51.66万円
  • 4年目(23歳):元金51.66万円+積み立てた24万円+配当の3.783万円で合計79.443万円
  • 5年目(24歳):元金79.443万円+積み立てた24万円+配当の5.1721万円で合計108.6152万円
  • 10年目(30歳):元金277.8694万円+積み立てた24万円+配当の15.0934万円で合計316.9629万円
  • 20年目(40歳):元金769.5829万円+積み立てた24万円+配当の39.6791万円で合計833.262万円

このように、毎月たった2万円を積み立てて資産運用に回すだけで、10年後には約317万円、20年後には833万円になるのです。

興味が湧いてきたので30年目(50歳)、40年目(60歳)についても計算してみることにします。

  • 30年目(50歳):元金1570.532万円+積み立てた24万円+配当の79.7266万円で合計1674.259万円
  • 40年目(60歳):元金2875.195万円+積み立てた24万円+配当の144.9597万円で合計3044.154万円

毎月、たったの2万円を投資に回すだけで、40年後の60歳時点で3,044万円になります。老後2,000万円問題なんて”どこ吹く風”です。

仮にあなたの年齢が30歳だとしたら、同じことを実現したいなら70歳まで実施すればよいのです。40歳なら80歳です。

もちろん、その時点で年金も入ってきますし、その他の資産形成もしっかりできていると思います。仮にあなたが積立をストップしたとしても、形成された3,000万円を引き続き運用すれば、それ自体が運用されて雪だるま形式に膨れ上がるのです。

20歳から2万円を形成していたあなたは、70歳で約5,000万円、80歳で約8,000万円の資産を築くことが可能です。たった2万円の積立でそれが実現できるのだから、これは誰にでも無理せずできる再現性の高い方法なのです。

「投資をしたことがなく貯金もほとんどしてこなかった」と焦っている人も心配いりません。

これから始めればいいのです。

もし、あなたが現在40歳で毎月3万円のお金を積み立てて、利回り5%の不動産クラウドファンディングに投資した場合、70歳時点で約2,511万円の資産を形成することができます。

十分、逆転可能だと思いませんか??

投資はとりあえず始めてみることが大事です

投資はとりあえず始めてみることが大事です

投資=リスクを連想してしまう方が多いようです。当然、元本保証や配当を保証するような投資商品はありませんが、出資元金を全額失うような投資商品や不動産クラウドファンディングも非常にレアなケースです。

多少の元本毀損を恐れず、まず始めてみるというスタンスが重要になります。始めないことには何も生まれないからです。

何かと理由をつけて動かない人は、結局のところ、消費や浪費にお金を使い気づいた時には取り返しのつかないことになっていることでしょう。

また、よくある事例として銀行にお金を預けるケースがあります。

貯金自体は一見素晴らしいように見受けられますが、資産運用的な視点から見た場合は及第点すら与えることはできません。

定期預金の金利は0.002%です。先程の20歳からの積立プランに当てはめてみると、10年目(30歳)で240.0264万円、20年目(40歳)で480.1008万円、30年目(50歳)で720.2232万円、40年目(60歳)で1080.429万円となり全く運用されていないことになります。

これは、時間を無駄に使っていることと同義だということがお分かりいただけるのではないでしょうか。

不動産クラウドファンディングで老後2,000万円問題は解決できる

不動産クラウドファンディングで老後2,000万円問題は解決できる

これまでのシュミレーションで、老後2,000万円問題は十分すぎるほど解決できる問題だということがご理解いただけるのではないでしょうか。

不動産クラウドファンディングの利点は、そうした運用効率だけにとどまらず、手間がかからない点や出資者保護に対する手厚い対策がいちんと施されていることです。

インターネットで「不動産クラウドファンディング」と検索すると各社、独自性のあるサービスが公開されています。

少額から始められる点も、出資者にとってはお試し感覚で始められるので出資しやすい土壌が出来上がっています。

まず、最初の一歩を踏み出すことが大切ですので、ぜひチャレンジしてみて下さい。