【実体験談】僕自身が不動産クラウドファンディングを始めて分かったこと

この記事を寄稿している櫻井と申します。年齢は38歳、普段は会社員をやっています。

平凡な家庭に生まれ育ち、社会人になって早いもので18年が経過しようとしています。

今回は、僕自身が不動産クラウドファンディングと出会い、実際に出資してみて分かったことや、他の投資と比べてみてどのような違いがあるのかについて、実際に起こった変化などを忖度なしで書かせていただきます。

不動産クラウドファンディングを始める前の投資経験について

不動産クラウドファンディングを始める前の投資経験について

腰を据えた投資経験と言えるものはそう多くなく、株式投資やETFに小銭を少々入れては出してといった感じです。

これまで投資の中心に捉えていたものが株式投資で「投資といえば株」という考え方でした。

株式投資を最初に始めたのは23歳の時でした。当時は、社内持ち株制度があり、給与の中から一定額を天引きしてもらい、自社の株を積立てるような形で買っていました。

その会社を退職する際に、証券口座を用意して移してもらい、200万円近くの資産があって驚いたのを今もハッキリと覚えています。それが僕の株式投資の始まりです。

その後、その証券口座を利用して個別の銘柄を買ったりしていました。

株式投資と言っても、投資先の事業内容や財務内容について詳細に分析することもなく、なんとなく「相場が上がっているからもっと伸びるだろう」とか「話題性があるから買っておこう」「業界的に伸びそうだから買っておこう」といったスタンスです。

実際に投資をしてみたものの、上場銘柄である以上、日々の値動きがハッキリとリアルタイムで分かるため、携帯やスマホの画面を常にチェックしていました。ヒドい時は、数分に一回の頻度でチェックしていたのを覚えています。

国内株式であれば、実際に大きく上がる要素もないのに「大幅に上昇すること」を期待したり、逆に「価格が下落しないか」と不安な気持ちになったりしていたのを今でも覚えています。

ブームに乗って米国個別銘柄への投資をしたものの・・・

ブームに乗って米国個別銘柄への投資をしたものの・・・

日本株以上に熱狂したのがアメリカ株です。

ただ、これに関してはもっと複雑でした。

アメリカ株の場合、通常、日本時間の23時30分~翌朝6時まで市場が開いているので、深夜ソファーやベットの中でスマホをチェックして動向を追っていたのを覚えています。

今、冷静に考えると、全く意味のない行為で、時間の労力の無駄をしたなと後悔していますが、人間お金が絡むと、損をしたくない気持ちや、値動きが気になってしょうがなくなるのかなと思っています。

最近では、株に関しては、変動が激しくリスクも高いと言われている個別銘柄への投資を”手仕舞い”にして、米国のETF(上場投資信託)銘柄のみに絞って、コツコツと細々とやっています。

ETF(上場投資信託)に関しては、相場が大きく変動することもなく、着実に伸びると言われているのと、少額を定期的に積み立てていくスタンスに変更したので、今では安心して夜も眠れる穏やかな日々を過ごしています。

不動産クラウドファンディングとの出会い

不動産クラウドファンディングとの出会い

元々、投資や資産運用については興味を持っていましたので、ネットや書籍を通じて、様々な投資関連の情報を収集していました。その中にはもちろん不動産投資も含まれていたのですが、やはり一番のネックは金融機関からの借り入れです。

  • 銀行からお金を借りてまで不動産投資をする勇気と情熱がなかった
  • 他にもっと効率のいい投資があるのではないかと模索していた
  • 他のことにお金を使いたかった

このあたりが、不動産投資に手を出さなかった大きな理由になります。

それでも、色々と投資や不動産投資などに関連する情報を収集する過程で、不動産特定共同事業や不動産クラウドファンディングの存在を知りました。

不動産クラウドファンディングとは、不動産を小口化して不特定多数の投資家に一定の期間、一定の利回りで販売する、不動産投資の一つです。

小口化といっても、本当に少額から始めることができ、1万円~、10万円~、100万円~といった感じで大きな借り入れをすることなく、自己資金の範囲内で無理なく”不動産投資”を始めることができます。

実際に不動産クラウドファンディングを始めてみて感じたこと

実際に不動産クラウドファンディングを始めてみて感じたこと

実際に僕は不動産クラウドファンディング(インターネット取引)に50万円ほど、不動産特定共同事業(面前取引)に150万円ほど出資しています。

自己資金の範囲内で無理なく投資していますが、いくつかの投資先に投資をしていますが、実際に投資をしてみて思ったことが『とにかく手間がかからない』ということです。

大きな配当や利益は期待できないが非常に安定している

不動産小口化商品に投資をすることは、とにかく運用が簡単であるということです。

僕自身は、不動産のプロでもなければ、不動産投資の専門家でもありません。平日の9時~18時は普通に仕事をしているサラリーマンです。個人トレーダーや機関投資家、アセットマネジメントをしているわけではありません。

ごくごく普通のサラリーマンです。ですので、平日の9時~18時は自分の仕事のことを考えたいですし、夜は映画を観たり、本や雑誌を読んだり、休日はゆっくり過ごしたいわけです。

そういった意味で、不動産特定共同事業への投資は合理的だと思っています。

投資先商品の利回りは4%台のもの、5%台のもの、多くても6%といった感じで、正直、短期的に大きな利益を得ることは期待できません。株式投資のような一攫千金なんて夢のまた夢です。

しかし、非常に安定した資産運用が出来ていると実感して、今の僕には性に合っていると思います。

相場が安定している分、自分の貯金が増えている感覚がある

個別株に投資していた時には、2か月で株価が3倍、5倍と増えた経験もしていますが、それに関しては最終的に何も残っていません。逆に、株価の急騰に味を占めてしまい、欲張り、大損をした経験もあります。

今思い返せば、結局手元には何も残っていないのです。

不動産特定共同事業、不動産クラウドファンディングへの投資は、相場が非常に安定している分、自分の貯金が確実に増えているという感覚が強く残っています。

これは、貯金が苦手な僕にとっては、とても有難い話です。

余力資金とでも言いましょうか、自分自身が当分使う予定のないお金があるのであれば、少しでも投資に回すことをおすすめします。

銀行にあるお金と比べてみて思ったこと

今日、通帳を記帳したら普通預金の利息が数円ついていました。普通預金については、お金を預けて利息がつくという意識というか感覚は持っていませんので「どこでどうなってこの利息がついたのか」は気にしていません。

「なんかお金が増えている」といった感覚です。

不動産クラウドファンディングに投資した場合、年間2回~4回程度、運用期間内に定期的な配当が入ってきます。配当金額は税引き後の金額で数千円~1万数千円でした。

僕の場合、投資用の口座は普段使っている口座とは分別しているので、服を買ってしまえば消えてしまう金額とは言え、明らかにお金が増えていることが実感できます。

定期的に振込まれている金額を目にすることで、不動産クラウドファンディングの投資効果が実感できているのです。

不動産クラウドファンディングを検討しているあなたへ

不動産クラウドファンディングを検討しているあなたへ

最後になりますが、「不動産クラウドファンディングを始めてみよう」と考えているあなたへアドバイスをさせていただきます。

不動産クラウドファンディングへの投資は、専門的な知識は必要ありません。最低限の不動産投資に関する知識があるとベターですが、それは「この利回りは相場感に対してどうなのか」といった程度で問題ありません。

一般的な金融商品と比べて、利回りが高いのか低いのかを確認しながら「投資しようかしまいか」を判断すれば問題ないと思います。

よく、株式投資や投資信託と比較される方が多くいらっしゃいます。

株式投資と比べた場合は、”そこまで儲からない”というのが真実でしょう。その代わり、投資資金を失うリスクは少ないと思います。

投資信託と比べた場合については、引かれるお金がない、つまり『手数料がない』という点がメリットだと思います。表面上の利回りは高く見えても、手数料が数パーセント引かれることを考えれば、最終的な手残りは決して多くない場合もある。という点も理解しておきましょう。

不動産投資全般のメリットは、投資先が賃貸物件であれば『衣・食・住』における住環境への投資ということになります。つまり、どんなに不景気になろうと、所得が下がろうと、”消費者がそこにはお金を必ず使う”ということなのです。

この点は、不動産クラウドファンディングに投資をするべき最大の理由で、安定的な資産運用が可能になる理由なのだと僕は思います。