![不動産投資は1万円からできる? アイキャッチ](https://oo-ya.jp/wp-content/uploads/2025/02/gazou9-1024x536.jpg)
不動産への投資は、動くお金が大きく、なかなか個人では始めにくいという特徴があります。不動産投資には興味があるけれど、投資できる金額が少ないとお悩みの人もいるでしょう。
不動産投資のなかには、初心者でも始めやすい1万円からスタートできるものがあります。今回の記事では、1万円から不動産投資ができる情報について詳しく紹介します。
1万円からできる不動産投資
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不動産投資は、1万円からでも出資ができます。なかでもおすすめなのが、複数の出資者を募る形態です。ここでは、1万円からできる不動産投資を2つ紹介します。
不動産クラウドファンディング
1万円からできる不動産投資として代表的なのは、「不動産クラウドファンディング」と呼ばれる投資方法です。
不動産クラウドファンディングは、不特定多数の投資家から、インターネットを使って資金を集めます。その資金を元手に、事業者が投資先となる不動産を購入。購入した不動産を運用し、賃料や売却益などの収益を得られたら、投資家に分配するシステムとなっています。
事業者が資金を集めるため、最低出金額が少額からできる不動産クラウドファンディングも存在します。なかでも、融資型や不動産投資型なら、1万円から出資することも案件によっては可能です。
また、不動産クラウドファンディングは、現物不動産を購入するわけではなく、事業者に出資するという形になります。そのため、事業者が不動産の選定・管理・運用を行ってくれるので、不動産投資が初めてという人でも簡単に始められるのがポイントです。
しかし、あくまで出資するという立場のため、現物不動産で使える不動産投資ローンを利用できません。このことから、レバレッジ効果の使用不可、出資したときのお金を経費に計上できない、基本的に中途解約ができないことを理解しておきましょう。
J-REIT(ジェイ-リート)
REIT(リート)とは、不動産投資信託と呼ばれるものです。株式のように投資者から資金を集めて、不動産投資を行った利益を分配します。日本でのREITは、J-REIT(ジェイ-リート)と称され、法律に基づいた「不動産投資法人」となっています。
J-REITでは、株式会社の株式と同じ立ち位置である「投資証券」が発行され、投資家はまずこの「投資証券」を購入することからスタート。その購入された資金を元手に、J-REITは不動産などを手に入れ、運用時に発生する収益を投資家に分配します。
J-REITは、証券取引所に上場しているため、資金の流動性があるのが特徴です。株式のように換金がしやすいので、投資ローンを組みたくない人にもおすすめ。
J-REITの収益は、配当所得となっているため、株式などの他の投資で生じた損益と相殺可能です。また、確定申告で3年間「繰越控除」ができる場合もあります。
J-REITは、1万円から投資ができるものもあり、少額不動産投資をしたい人にピッタリです。1つのJ-REITから、複数の不動産投資ができるため、分散投資も可能。住居向けの不動産だけではなく、ホテル・商業施設・倉庫などの案件もあり、投資先を分けることでリスク分散もできます。
不動産小口化商品
不動産小口化商品とは、1つの不動産を1口1万〜数百万で小口化した不動産投資商品です。収益の分配は、購入した口数によって変わります。
不動産小口化商品には、主に「匿名組合型」・「任意組合型」の2つがあります。匿名組合型なら、1口1万円からの少額投資も場合によっては可能です。ただし、匿名組合型を選択すると、不動産の所有権は発生しないので注意しましょう。
数万円の少額からできる不動産投資
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不動産投資のなかには、数万円からチャレンジできるものもあります。1万円ではなくても、少額から不動産投資ができるため、利用している人も多くいます。ここでは、数万円からチャレンジできる少額不動産投資の種類について解説します。
マンションの区分投資
マンションの区分投資とは、マンションを1部屋購入し、貸し出すことで利益を得る不動産投資です。不動産投資ローンを利用して購入することが一般的で、「賃料ー不動産投資ローンの支払い=収益」になります。
ローンを完済するまでは、収益が出ないこともあり、慎重な選択が必要です。ローンの支払が終われば、賃料がそのまま手元に残るので、将来的には高い収益も見込めます。
ただし、購入したマンションが空室になると賃料が入ってきません。また、設備の管理・家賃トラブルなどの対応もする必要があります。
マンションの区分投資は、1万円からでも購入できる物件はありますが、全国でも数件しかないので、もう少し出資額を増やすのが現実的です。
低価格で購入できる不動産
低価格で販売されている不動産を購入し、賃料で収益を得るのも不動産投資として人気です。低価格の物件は、ものによっては数万円〜数百万円で購入できるものがあります。
ただし、築年数が古い、立地に問題があるなど、低価格で販売されているのには理由があることがあるので注意してください。ときには、大きなリノベーションが必要になったり、借りてくれる人が見つからないこともあるので、物件選びは時間をかけて行いましょう。
1万円からできる不動産投資をするメリット
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1万円からできる不動産投資をすると、投資初心者であってもさまざまなメリットがあります。まだ不動産投資をしたことがない人でも、分かりやすいメリットが得られるでしょう。ここでは、1万円から不動産投資をすることのメリットを5つ紹介します。
不動産投資のスタートが切りやすい
1万円からの不動産投資は、手軽にスタートできるのが大きな魅力です。不動産投資は、本来ならまとまった資金が必要となりますが、複数から資金を集める少額不動産投資なら、少しの余剰資金で始められます。
1万円でも収益を得ることが可能なので、不動産投資の経験値も積めます。また、運用・管理をプロに任せるタイプなら、自分自身の手間もありません。
種類によっては運用期間が短くなる
1万円から始める不動産投資のなかには、流動性が高く、短い運用期間で収益を得られます。
不動産投資は、換金がしにくいものが多く、長期的なスパンで見守ることが一般的です。しかし、1万円から始められる不動産投資の種類によっては、現金化がしやすく、短期的な運用で利益が見込めます。
例えば、不動産クラウドファンディングのなかには、短期案件なら3〜12ヶ月と設定しているものもあります。短期で運用することで、経済事情による不測のリスクがおさえられるのもポイント。利益がすぐに手元に戻ることで、別の不動産投資がしやすいのもメリットです。
投資のプロに運用を任せられる
1万円からできる不動産の一部は、不動産投資のプロに物件の選定・運用・管理を一任できます。不動産投資のプロが運用することで、経験が浅い人でも収益を上げられる可能性が高くなります。
また、不動産クラウドファンディングなら、投資家が損失を被りにくい「優先劣後方式」も採用されています。株式よりも投資先の情報が分かりやすく、価格変動が少ないのも魅力と言えるでしょう。
投資額の規模を調整しやすい
1万円からの不動産投資では、少額から始めることによって、投資額を調整しやすいのがポイントです。少額不動産投資を続けていき、収益によって投資額の規模を大きくしていくこともできます。
また、1口あたりの投資額を少なくすれば、リスクを減らしながら不動産投資の知識も得られます。少額不動産投資を続けていくことで、物件を所有するデメリットも補えるでしょう。
赤字が出ても節税できる場合がある
1万円のみの少額不動産投資ではなく、マンションの区分所有・低価格の不動産購入なら、節税効果も期待できます。その場合は、購入費用を費用計上することで、赤字の一部を補填可能です。
赤字が出て節税をした場合、所得税・住民税が軽減できる場合があります。ただし、少額不動産投資は、不動産の所有権がないことも多いので、その場合は赤字が出ても節税はできないので注意しましょう。
1万円からできる不動産投資をするデメリット
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1万円から不動産投資をすると、多くの人にさまざまなメリットがあります。しかし、リスクがおさえられる反面、デメリットもあります。ここでは、1万円から不動産投資をしたときのデメリットを3つ紹介します。
リターンが少ない傾向がある
1万円からできる不動産投資は、収益が少ないことが多いです。少額によるリスクの低さに魅力があるということは、リターンも必然的に少なくなくなります。
例えば、不動産クラウドファンディングの期待できる利回りは、約2〜8%とされています。このことから、1万円の不動産投資で2%の利回りだった場合、単純計算で年間の利益は200円程度です。
不動産投資を少額から始めるのは、リスクやハードルが低い反面、リターンも少なくなることも理解して始めましょう。
投資できる案件が限定される
1万円から不動産投資をする場合、投資先が選びにくいというデメリットがあります。少額不動産は、事業者を間にはさむことが多く、投資先は事業者が選定したものになるためです。
例えば、不動産クラウドファンディング・J-REITで不動産投資をすると、事業者が決めた不動産に投資されることになります。基本的に、投資者が投資先の不動産を選ぶ自由はありません。
また、不動産小口化商品であっても、事業者が選んだ不動産物件のなかから投資先を選びます。そのため、1万円から不動産投資をすると、すべて自前で資金を用意するよりも、自由度が低くなるので要注意です。
良い案件はすぐに埋まってしまうことがある
1万円から不動産投資ができる案件は、人気があるため早期に受付終了となることがあります。特に、良い案件であればあるほど、開始すぐに募集締め切りとなることも少なくありません。
本格的に1万円から不動産投資をしたい場合は、常に投資先がないかチェックすることが大切です。市場を常にリサーチし、1万円から参加できるものに目を光らせましょう。
1万円からできる不動産投資をするときの注意点
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1万円から始める不動産投資は、リスクの低さが大きな特徴です。しかし、リターンを求めすぎると、破綻する可能性があるので気をつけてください。
最も基本的なこととして、生活資金と投資資金は分けるようにしましょう。生活に困るほど不動産投資をしてしまうと、元本割れなどをしてしまった場合、後戻りができなくなります。
また、1万円から不動産投資をして、プロに任せる場合でも、最低限の知識は必要です。少額不動産投資でも、事業者や不動産の選定なども重要な課題となります。
1万円から不動産投資をしたいときでも、税金の知識、基礎的な不動産投資の勉強はするようにしてください。
1万円からできる不動産投資をするときの流れ
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1万円から不動産手続きをする場合、まずは最終的な目的・目標を決めておきましょう。収益をどのくらい上げたいのか、将来的にどうしたいのか、具体的に決めることが大切です。
目的・目標が定まったら、複数の不動産投資会社に資料請求を行います。会社ごとにサポートや案件などが変わるので、なるべく複数の会社を比較するようにしましょう。
自分に合っている不動産投資会社を見つけたら、投資代金を支払います。投資代金を支払った後から、1万円の不動産投資が本格的にスタートします。
1万円で不動産投資をするのにおすすめの人
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1万円の不動産投資は、大きな魅力を秘めています。初心者からも注目が集まっており、1万円から投資したい人は年々増えています。ここでは、1万円で不動産投資を始めるのに、おすすめの人を3タイプに分けて紹介します。
高いリスクを負いたくない人
1万円の不動産投資は、不動産投資のリスクが分からない、どこまで受容できるのか分からない人におすすめです。1万円で行う不動産投資であれば、元本割れを起こしても痛手を負うことは少ないです。
また、短期で不動産投資を行えば、価格変動の波を受けにくいのもポイント。投資の基本である「リスクの分散」ができるため、資産形成を目的とした場合でも有用です。
資金に余裕がない人
1万円で不動産投資ができるものなら、資金に余裕がない人でも参加しやすくなります。まとまった資金も必要なく、自分ができる範囲内で不動産投資が可能です。
もし、不動産投資の知識が身について、大きな金額を動かしたくなったら、不動産投資ローンという選択肢があります。その場合は、改めて不動産投資会社に相談をしてみましょう。
管理・運用をプロにお願いしたい人
1万円から不動産を投資をすると、種類によっては運用と管理をプロがやってくれます。不動産投資をすると、通常であれば不動産の管理が必要になりますが、事業者を介す少額不動産投資ならその必要はありません。
不動産クラウドファンディング・REITなどであれば、投資した不動産でトラブルが起こっても、事業者が対応してくれます。本業がある場合でも、不動産運用の手間が少ないのもポイントです。
1万円からできる不動産投資をスタートしてみよう!
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不動産投資は、本来ならまとまった資金が必要です。しかし、不動産クラウドファンディング・REITなどを使えば、1万円から不動産投資することは可能です。
1万円からできる少額不動産投資では、プロに不動産の選定・管理・運用などを任せられるものがあります。プロに任せておくことで、手間やリスクなどをおさえられ、本業がある人でも不動産投資ができます。
1万円で投資をすれば、不動産投資の知識・経験が徐々に身についてきます。1万円からできる不動産投資で、最初の一歩を踏み出してみましょう。