マンホール蓋のデザインは地域の特徴を映し出しているからおもしろい【北海道・東北編】
こんにちは。
最近マンホールのことが頭から離れません・・・
下を向いて歩くことが多くなり、周りからは
「最近、元気ないね・・・大丈夫??」と言われます。
ハッキリ言って、余計なお世話です(笑)
空前絶後のマンホールブーム到来!?
今、マンホールブームがもの凄い勢いで加熱しています。
各地方自治体が管理しているものということで町おこしのためか、予算の使い方が半端ではありません。
「ご当地マンホール」「マンホールカード」など現地に行かないと手に入らないものもあり、なかなかマニア心をくすぐる代物となっています。
マンホールが地域の観光産業に一役買っている感じです。
ちなみに、本来の目的は「水や下水について広く知ってもらうため」のようですが、これはこれでアリでしょう。
日本全国の地域の名産や特徴が見られるので興味がある方は旅行ついでに目指してみて下さい。
マンホールカードの画像は「下水道広報プラットホーム」より抜粋させていただきました。
ご当地マンホール~北海道編~
北海道からは札幌の時計台、函館の烏賊、旭川の日本最大級の国際スキー大会「バーサーロペット・ジャパン」のシンボルマークとそれぞれ地域の特徴が見事に描かれています。
ご当地マンホール~東北編~
青森県
青森では、青森市のねぶた祭り、弘前市の弘前城、十和田市の馬模様のデザインがご当地マンホールとして存在します。
青森といえば「ねぶた祭り」ですね。もはや説明の必要なしです。
日本の祭り動員数ランキングでも堂々の2位にランクイン(1位は博多祇園山笠)しています。1980年に、国の重要無形民俗文化財に指定されました。 多くのインバウンド観光客も、シーズンには来日しているようです。
十和田市は、軍馬の養成所として長きに渡り町の発展に貢献してきた歴史があります。今でも、世界流鏑馬(やぶさめ)選手権などが開催されていて、馬の町として非常に有名です。
また、馬肉料理が有名で多くの馬肉料理店が軒を連ねています。
岩手県
岩手からは、花巻市石鳥谷町の杜氏をイメージしたデザインが目を引きます。花巻市はお酒の町として広く知られていて、南部杜氏は酒造り職人集団の頭領、日本三大杜氏の一つとして知られています。
岩手の銘酒、「南部美人」は世界的にも評価が高く、国内外で数多くの賞を受賞しています。
久慈市のデザインは、「水を綺麗に」というメッセージ性の高いデザインですね。さすがは、酒どころといった感じです!
宮城県
宮城からは、仙台市在住の作家・伊坂幸太郎氏原作の映画「ゴールデンスランバー」のデザインマンホールふたを映画のロケ地でもある「杜の都れんが下水洞窟」に設置されています。
東松島市は、航空自衛隊の基地として有名です。あの有名なブルーインパスルバージョンの蓋が存在します。なかなかイケてますね。
例年、松島駐屯地では、航空祭が行われていて、実際にブルーインパルスの展示飛行が行われています。実際に見たことはありませんが、映像で見ても迫力満点です。
白石市では、伊達氏の支城として用いられた、白石城のデザイン蓋が設置されています。城がある地域では、城をデザインしたマンホール蓋を採用していることが多いですね。地域の特徴を見事に反映しています。
秋田県
秋田県ではマンホールカードになっているデザインマンホール蓋はそこまで多く存在していません。
秋田市より2種類出ていましたので紹介。
1つ目は、東北三大祭りの「秋田の竿燈まつり」が表現されているマンホール蓋です。夜になると燈の明かりが幻想的でノスタルジックな雰囲気が漂います。
ぜひ一度、生で見てみたいものです。
2つ目は、7月に行われる、「土崎曳山まつり」をデザインしたマンホールの蓋です。土崎神明社祭の曳山行事は、国指定重要無形民俗文化財で、300年前から伝わる日本有数の曳山まつり。漁業の安全や豊作を願い、毎年7月20日、21日に行われています。
祭りが盛んな地域らしく、マンホール蓋にも特徴が十分に表現されていますね。
山形県
山形県は地域の名産をアピールする形となっています。
現在、さくらんぼの生産量の約8割が山形県産となっていて、圧倒的シェアを誇っています。
中でも、最高品種の「佐藤錦」発祥の地として非常に有名です。
超高級さくらんぼとして、1kg=数万円で販売されているから驚きです!
なかなかkg数万円のさくらんぼには手が出せませんよね。。。そんな方は、寒河江市に行ってみましょう。
寒河江市は、さくらんぼ狩りの街として有名です。観光さくらんぼ園が特に多く、さくらんぼと観光をミックスさせた町おこしがとても盛んです。
3つ目のデザインについて、山形県は日本有数の穀倉地帯である庄内平野が広がりの中流部となる内陸部ではさくらんぼの一大産地となっています。川の水質を綺麗に保つことは産地を保護する意味でも重要であり、このようなデザインになっていると考えられます。
福島県
福島市では、8月上旬に開催される「わらじまつり」のデザイン蓋が目を引きます。来場者数も2日間で約29万5000人とかなりの規模感です。
日本一大きなわらじを担いで街を歩くのが特徴で福島県を代表する祭りとして扱われています。
公式Twitterもあり、かなりの力の入れようです。
また、県の木であるけやきをデザインしたマンホールもありとても美しい模様です。
会津若松市では、磐梯山と市の木「アカマツ」を描いたカラーマンホール蓋が発行されています。日本百名山の一つに数えられていて、山体の形成と破壊を繰 り返して今日に至った複雑な成層火山です。
リゾート開発で有名な、「星野リゾート社」も宿泊施設として提供していることからも非常に魅力的な場所であることがうかがえます。
東北地方ラストは、相馬市の相馬野馬追をデザインしたマンホール蓋です。
このデザインが描かれた蓋は実際には設置されていません。
相馬野馬追は神事の為、踏みつけるわけにはいかず千客万来館に展示しているようです。
いかがでしたでしょうか?
マンホールの蓋には様々なデザインがあります。これらは、水資源を大切に、下水道の事について、各市区町村が趣向を凝らして考えています。
それと同時に様々な地域のこと名産品のこと歴史のことを理解できる点がオモシロイですね。
我々、不動産業に携わる立場としても、それぞれの地域の魅力を発信していたきながら、生活の拠点となる「家」についてしっかり考えていきたいと思います。