夏のボーナス有効活用 | 賞与はあなた資産を増やす絶好のチャンスです

一般企業の夏のボーナスの支給日は、7月の初旬(10日前後の金曜日)であることが多く、公務員や企業にお勤めの方は、既に支給されている方もいらっしゃるのと思います。

2021年の夏のボーナスは、新型コロナウイルス感染症の影響がマイナス要素として反映されている企業も多く、統計データによると、平均支給額は前年比2.86%減の76万8874円となったようです。

また、お勤めになっている業界によっては、不景気の煽りを大きく受けてしまい賞与の支給がされなかったといったケースもあるようですが、そのような方にとっても、役に立つ内容となっています。

ぜひ、最後までご一読下さい。

ボーナスの使い道、貯蓄以外に何がある?

ボーナスの使い道、貯蓄以外に何がある?

毎年恒例のボーナスの使い道に関するアンケート結果は様々な企業や機関から公表されていますが、その結果は以下のようになっています。

  1. 預貯金
  2. 生活費
  3. ローン返済
  4. 趣味・娯楽
  5. 特に予定なし
  6. 納税資金
  7. 金融・投資関連商品の購入
  8. 旅行やレジャー
  9. 教育費
  10. 外食費

『預貯金』『生活費』『ローン返済』については、ここ数年は不動のトップ3といった感じではないでしょうか。

右肩上がりの経済成長期、定期昇給が見込まれるような状況下では、娯楽や趣味、外食などの消費に多くのお金が回る傾向にありますが、先行き不透明な時代においては、現実的な思考になるのは致し方ありませんね。

なぜ多くの人はボーナスを貯蓄に回すのか?

なぜ多くの人はボーナスを貯蓄に回すのか?

ボーナスの使い道に関するアンケート結果では『預貯金』が8年連続一位で、今後もその傾向は続くものだと見ています。

多くの人は、なぜボーナスを貯蓄に回したがるのでしょう。

その理由は、とてもシンプルです。

ボーナスのように、纏まったお金が入ってくるタイミングは、あなたの貯蓄額を一気に増やすことができる絶好の機会だからです。

もし、あなたが毎月の給料の中から、1万円や2万円のような決まった金額を貯蓄に回しているのであれば、ボーナスによる収入はそれを何倍、何十倍に増やす大きなチャンスになります。

それはボーナスの支給額によっても変わってきますが、もし仮に、月額給与30万円の2か月分をボーナスとして支給された場合、全額を貯蓄に回すことができれば、30倍(30ヶ月分)、60倍(60か月分)の貯蓄が可能になるからです。

恐らく、毎月の給与から定期的な積立によって貯蓄が出来ているような計画的な人であれば、ボーナス全てを何かの支払いに回すといったことも少ないはずです。よって、このような行動は比較的簡単に実現できると思います。

このように、定期的な積立と臨時的な収入を組み合わせることで、あなたの資産を大きく増やすことが可能になることをお伝えしておきます。

貯蓄よりも効率的に資産を増やす方法とは

貯蓄よりも効率的に資産を増やす方法とは

消費や娯楽、レジャーなどの資金を上手にやり繰りして、貯蓄に回している人は、お金を貯めることは上手ですが、お金を運用することには長けていないというのが私の持論です。

ここでいう『お金の運用』とは何も、専門的な知識やノウハウを習得して、大きなレバレッジをかけて行うような投資の話をしているのではありません。

しかし、当面、使途が見つからないお金を銀行口座に入れておき、通帳の数字が増えていくのを眺めて喜んでいるということは、非常にナンセンスだと私は考えています。

折角、収入と支出のバランスを最適化して、計画的にお金を残すことができるようなスキルを持っているにも関わらず、それを次の高みに持っていけないのであれば、宝の持ち腐れです。

そこで、次に必要になってくるのが投資に関するスキル、即ち『投資力』です。

『投資力』と言っても、難しいことはありません。基本的な運用はプロに任せるため、あなた自身が何かをする必要はありません。単に時間の流れに身を任せるだけで構わないのです。

銀行にお金を預けているだけでは、お金を貯めることはできても、増やすことはできません。多くの方が貯金をしている理由は、そもそもお金を増やしたいからです。

現在の、銀行の預金金利をご存知でしょうか。2021年7月現在の金利は、普通預金で0.001%、定期預金で0.002%で、金利には約20%の税金が引かれるわけですから、実質的にゼロです。

当然ながら、お金は出したり、入れたりするわけですし、誰かに振込をしたりします。そういった点も含めた場合においては、銀行にお金を預けていても、お金は減ってしまうことに気が付かなければなりません。

日本人の多くは、教育的に”お金は貯金するもの”という意識が強く根付いています。特に、教科書通りに育ってきた優秀な人ほど、それは根深いものだと感じています。

私は、毎月一定額を積立てコツコツとお金を増やし、さらにボーナスは貯金に回すことには肯定的ですが、それ自体を目的にするのではなく、あくまで投資の元金として捉えるようにするとよりいいと考えています。

毎月の一定額やボーナスによるまとまったお金を上手に活用できるようになりましょう。

給与所得者の理想の投資商品とは?

給与所得者の理想の投資商品とは?

では、給与所得者、ボーナスが入ってきたサラリーマンにとっての理想の投資商品とはどのようなものなのでしょうか。

結論から申し上げますと、投資は自己責任になります。あなた自身が好きな投資先であったり、好きなジャンルの商品に出資することをおすすめします。

投資をする際に、その多くは『手数料』が発生することを予め理解しておく必要があります。

例えば、投資信託や株式投資には売買時の手数料、信託報酬といった名目で手数料が引かれます。証券会社や販売する金融機関もビジネスとしてやっていますので手数料を取ることは当然です。

ネットや広告の見出しに、利回り○○%といったキャッチフレーズをよく見かけますが、そこには手数料は含まれていないことが多いです。

「広告の見出しに引かれて投資を始めたものの、手数料が高く期待通りにお金が増えなかった」

このようなケースはよくある話です。実際に手数料はどの程度発生するのか、手数料が引かれた場合、最終的にどれくらいの利回りになるのかについても把握しておきましょう。

一方で、手数料が発生しない投資商品が存在することをご存知でしょうか。

その一例として、不動産クラウドファンディングがあります。

不動産クラウドファンディングでは、その多くの商品で手数料が発生していません。これが業界の慣習なのか、それとも手数料を取らなくても採算が取れるようになっているのかは不明ですが、投資家にとって大きなメリットであることは間違いありません。

手数料がない商品であれば、配当から所得税(20.42%)が引かれた金額が配当や利益に該当し、考え方がとてもシンプルになるため、初心者でも始めやすい環境であることは言うまでもありません。

投資商品には様々な選択肢がありますが、給与や賞与の中から投資を始める人はできるだけシンプルで分かりやすい商品に投資することをおすすめします。

ボーナス時期は投資を始めるビックチャンス!!

ボーナス時期は投資を始めるビックチャンス!!

企業勤めの方にとっては、とても大きな収入源になるボーナスですが、それは、あなたの家計を改善したり、家計内金融資産の割合を大きく変えることができる特別な機会です。

この記事を読んで下さっている方は、投資や資産運用に対して興味関心が高い層だと思います。中には、毎月の給料の中から少額を積立に回しながら上手に資産運用をしている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

積立型の投資もありコツコツ投資することで、時間を味方にできる点が投資の醍醐味です。その一方で、纏まったお金を一気に投資することで、配当金額を一気に増やすことができるのも投資の醍醐味なのです。

これからの時代は、自助努力による資産形成をしていくスキルが一人ひとりに一層求められてくる時代です。

夏のボーナスが入ることタイミングで、ぜひあなたも投資家の仲間入りを果たしてみてはいかがでしょうか。