【徹底比較】OYO LIFEとレオパレスは何がどう違うのか
先日、OYO LIFEがどのようなサービスかを説明させていただいた。
詳しいことは先日の記事に任せるが、大まかに言えば、スマホ1台で、物件探しから賃貸契約まで完結でき、住むことに対しての利用者の手間を最大限シンプルにしてくれるサービスである。
不動産テック企業がローンチしたサービスということで、何かと話題になり、目新しさもあるが、レオパレスのサービスと酷似している気がする。
ということで、OYO LIFEとレオパレスは何かどう違うのかを今回はチェックしていきたいと思う。
敷金・礼金・仲介手数料などの初期費用
OYO LIFEもレオパレスも「敷金・礼金・仲介手数料無料」を売りにしていている。実際はどうだろうか。両社のWebサイトを見てみた。
OYO LIFEの場合
トップページを見ると、「初期費用なし、水道光熱費・Wi-Fiは全部コミコミ」と記載されている。少し下の方を見てみると、「敷金・礼金・仲介手数料が無料」となっている。
これは確かに、シンプルで分かりやすい。ただ実際はどうなんだろうか。
実際に物件の詳細ページを見てみよう。
家賃が96,000円、共益費が15,000円となり、「敷金・礼金・仲介手数料・水道光熱費・Wi-Fi費用・家具・家電・生活備品・退去時の清掃費用」が含まれている。
確かに、初期費用は一切発生しないようだ。
レオパレスの場合
一方でレオパレスはどうだろう。一般的なイメージだと、こちらも初期費用は一切発生しないと認知されているようだが。。。
マンスリー契約で3ヶ月暮らした場合を想定してみよう。
まず最初に、大きく分けて、「賃貸プラン」「マンスリープラン」「短期プラン」と3つに分かれているようだ。
賃貸プランは一般的な賃貸契約と同じである。敷金/礼金/保証料/管理費の項目があり、それぞれ条件がある。部屋の写真を見てみると、家具付きの物件もあったりそうでないものもある。
続いて、マンスリープラン。ここがOYO LIFEと比較される部分になる。
マンスリープランの料金体系はややシンプルになる。
「マンスリー手数料」と「部屋利用料」の合計金額で住むことができるらしい。一応、もう少し細かく見てみると、追加料金がいくつかあるようだ。
基本清掃料が30日あたり1,650円かかる。環境維持費が30日あたり550円かかる。ライフサポートサービス(火災保険など)が30日あたり3,905円かかるようだ。更に、鍵の交換費用として、入居時に10,450円かかる。インターネットは別料金(月額2,310円)、その他オプションとして、抗菌施工費が20,000円前後(部屋の広さによる)かかるようだ。
インターネットを含めたオプションに全て加入すると、月額8,500円弱余計にコストがかかる計算になる。
マンスリーの場合、敷金・礼金・仲介手数料はかからないが、様々なオプションがあり、「結局いくらかかるのだろうか」というのが率直な印象だ。
入居前までのプロセス
実際にお気に入りの部屋が見つかった場合、申込み手続きの流れはどうだろうか。手続きの違いや決済手順について確認していきたい。
OYO LIFEの場合
OYO LIFEの契約は非常にシンプルだ。
メールか電話で部屋を予約します。
クレジットカードのみでの決済になります。
オンラインで完結。来店や紙の契約書、郵送のやり取りは不要です。
入居日の前日18時~21時に入居のご案内、鍵情報をメールで連絡します。
申し込みから決済、鍵の受け渡しまで、全てオンラインで完結できるため、煩わしい紙の書類のやりとりや来店も一切ない。
レオパレスの場合
レオパレスも、来店することなく契約を完結することができる。
希望する部屋の申し込みを行います。
所定の審査を実施して、審査をパスすしたら、契約書が送付されます。
オンラインで重要事項説明の実施をします。
契約書の郵送と振り込みを行います。店舗の場合はカード可。
物件を管理している店舗で鍵の引き渡しを行います。
鍵の引き渡しまで店舗に行くことなく契約を締結することは可能だ。ただし、契約書の郵送などが発生するため、契約完了まで2-3日は最低でもかかる。
「Webで契約手続きが行える」と言われているものの、「Webで契約手続きが完了できる」わけではない点に注意が必要だ。
月々の料金比較
実際に、似たような条件の部屋を比較してみて、コストがどれくらい違うのか比較してみようと思う。
OYO LIFEの方が取り扱い物件が少ないので、OYO LIFEの物件を基準にして調べてみたいと思う。
今回は、「住みたい駅ランキング」上位に常に入ってくる「恵比寿駅周辺」の物件でリサーチしてみようと思う。
部屋の条件
部屋の基準となる条件は以下の通りとする。これを基準に探していたいと思う。
- 恵比寿駅周辺
- 徒歩12分
- 26.18平米(1K)
- 2004年築
- 鉄筋コンクリート
- オートロック、宅配ボックスなし
- 6ヶ月のマンスリー契約
OYO LIFEの場合
月々の利用料は、151,000円、3ヶ月借りた場合、906,000円ということになる。
レオパレスの場合
レオパレスの場合はどうだろうか。
条件はやや異なるが、以下の物件がヒットした。
- 恵比寿駅周辺
- 徒歩14分
- 19.87平米(1K)
- 2009年築
- 鉄骨造
- オートロック/宅配ボックスなし
条件は多少異なるが、6ヶ月利用した場合、「マンスリー手数料」と「部屋利用料」の合計金額は、1,205,160円。更に「マンスリープラン」が別途発生する形になる。
外観などを見比べると、レオパレスの方が綺麗でスタイリッシュではあるが、利用料に月60,000円程度の差がある。この差をどう捉えるかだ。
今後、別の地域の物件に関しても、比較して追加していきたいと思う。
まとめ
今回は、OYO LIFEとレオパレスの違いはどこにあるのかを調べてみた。その上で感じたのは、OYO LIFEが提供するサービスがとてもシンプルで分かりやすいということだ。ユーザの「住まい」に関する煩わしさをシンプルにすることで、利便性を高めようとする姿勢が伝わってきた。
OYO LIFEのサービスについては、別の記事でも書かせていただいているので参考にして欲しい。
不動産に関する業務や慣習、法令含めて非常に複雑であることに改めて気付かされた訳だが、いかにお客様に対してわかりやすくシンプル説明し、理解していただくかが、私たちが今すぐにできることだと実感させられた。